2026年10月23日 · プロトコル解説 · 約8分

Shadowrocketのグローバル接続とルール分岐、初心者はどちらを選ぶ?

Shadowrocketの「グローバル」と「ルール」設定は何が違う?すべての通信をプロキシに通す場合と、アプリのルールに沿って接続先を分ける場合を、普段のWeb閲覧を例にわかりやすく解説します。設定画面での切り替え方や、初心者が日常利用で選びやすいモード、サイトに接続できないときの確認方法も紹介。ノード選択との違…

この記事の概要

ShadowrocketのGlobal RoutingにあるProxy・Direct・Configは、通信をどの経路へ送るかを決める選択肢です。Proxyとルール分岐の違い、初心者が普段使いで確認したい設定、接続できないときの切り分け方を説明します。すでにご自身の接続設定をお持ちであることを前提に、画面上の選択と設定ファイルのルールを区別しながら、変更前後を比較できる手順を紹介します。

1. Global Routingは通信の経路を選ぶ設定

ShadowrocketのHomeにあるGlobal Routingは、端末から届く通信をどのように扱うかを選択する項目です。画面上の接続スイッチはトンネルを開始・停止するためのもので、Global Routingはトンネルに入った通信の振り分け方を決めます。接続スイッチがConnectedでも、選択した方式やルールによって、通信ごとに実際の経路は異なります。

主な選択肢はProxy、Direct、Configです。アプリの構成によってはSceneも表示されます。Proxyは通信をプロキシ経由で処理し、Directは直接接続します。Configは現在選択中の設定に従ってルールを適用します。Sceneが表示される場合は、設定済みのシーンに基づいて動作するため、Sceneの内容も確認してください。

3つの基本選択肢
Global Routing:Proxy / Direct / Config
2つの確認場所
Homeで経路、Configで設定ファイルを確認
1つずつ変更
比較時は他の条件をそろえて結果を記録

「グローバル接続」という言い方は、ここでは特定のルールによる振り分けではなく、ProxyまたはDirectのように全体へ適用するルーティングを指します。一方、ルール分岐はConfigを選び、設定ファイル内の条件に応じて通信ごとにポリシーを変える方式です。接続先の選択だけではなく、Global Routingと現在使用中のConfigの両方が結果に関係します。

2. ProxyとConfigによるルール分岐の違い

Proxyでは、個々のドメインに対して設定したルールを使い分けるのではなく、通信をプロキシ経由にする動作を選択します。短時間の確認や、ルールによる振り分けを介さず通信を比較したい場合に役立ちます。ただし、すべての通信が必ず同じ方法で名前解決されるとは限らないため、DNSの動作まで一律に決まると考えないでください。

Configでは、現在選択中の構成ファイルにあるルールが適用されます。たとえば、あるドメインはPROXY、別のドメインはDIRECTにするなど、条件ごとにポリシーを分けられます。ルールは設定の記述順に確認されるため、特定の宛先を対象とする例外と、広い範囲を対象とするルールの位置関係が重要です。最後にFINALがある場合、それより前のルールに一致しなかった通信の扱いを決めます。

方式通信の扱い向いている確認注意点
Proxy通信をプロキシ経由で処理ルール分岐を介さずに状態を比較する個別のルールを検証する方式ではありません。
Direct通信を直接接続直接接続時の挙動を一時的に確認するプロキシ経由を想定した通信は到達できない場合があります。
Config現在の設定とルールに従って処理普段使いのルール分岐を利用する選択中の構成と、宛先に一致するルールを確認します。
Scene設定済みのシーンに従って処理シーン単位でルーティングを管理するScene内の設定内容も確認が必要です。

普段使いでルール分岐を利用したい場合は、構成ファイルに必要なルールがあり、その構成が選択されていることを確認してからConfigを使います。どの通信も同じ経路にしたい場合や、切り分けのため一時的にルールの影響を外したい場合は、目的を明確にしてProxyまたはDirectを選びます。テスト後は普段使う設定へ戻してください。

選び方:日常利用ではConfig、比較テストではProxyやDirect

複数の宛先をルールで分けたいなら、まずConfigと選択中の設定を確認します。ProxyやDirectへの切り替えは、原因を絞るための一時的な比較として行い、通信が成功しただけでルールの問題が解決したとは判断しないでください。

3. 初心者が普段使いの方式を決める手順

最初にHomeの接続状態と、現在選ばれているGlobal Routingを記録します。次にConfigで使用中の構成を確認し、ルール分岐を使うのか、すべてを同じ経路にするのかを決めてください。設定を追加しただけでは、その設定が現在のルーティングに適用されているとは限りません。

  1. 状態を記録

    HomeでConnectedまたはNot Connectedを確認し、Global Routingの現在値も書き留めます。接続スイッチとルーティング方式は別々に確認してください。

  2. 構成を確認

    Configを開き、使用する構成が選択されているか確認します。構成内にルールがある場合は、編集前の内容を保存または記録しておきます。

  3. 目的を選ぶ

    宛先ごとに経路を変えたい場合はHome → Global Routing → Configを選びます。全体を同じ経路で試したい場合は、目的に応じてProxyまたはDirectを一時的に選びます。

  4. 同じ宛先で試す

    同じネットワークと同じWebサイトを使い、変更は1項目ずつ行います。接続状態、選択した方式、発生したエラーを記録すると、設定変更の影響を比較できます。

  5. 通常設定へ戻す

    テストが終わったら、普段使うGlobal Routingと構成へ戻します。接続先やDNSなどを同時に変更していた場合は、記録を見て変更を一つずつ元に戻してください。

Configで確認する項目

画面
Config
目的
ルールによる通信の振り分け
確認対象
選択中の構成とルール
ルール例
DOMAIN-SUFFIX,example.com,PROXY

例示用ドメインは説明のための値です。実際のルールはご自身の構成に合わせて確認してください。

Homeで確認する項目

画面
Home → Global Routing
全体をプロキシ経由
Proxy
直接接続
Direct
自動接続条件
Settings → On Demand

On Demandは接続を開始する条件に関係する設定で、ドメインごとのルールを置き換えるものではありません。

4. 接続できないときは経路とルールを分けて確認

ページが開かない場合、まずHomeでトンネルが接続されているかを確認します。Not Connectedなら、ルールの順番を直す前に接続状態やシステムのVPN構成を確認してください。Connectedでも、テスト対象のWebサイトにアクセスできるとは限りません。Connectivity Testの結果は、実際に開けないサイトへの接続を保証するものではありません。

次にGlobal RoutingがDirectになっていないかを確認します。プロキシ経由を想定した通信がDirectで処理されている場合、Configのルールを変更しても、現在選択中のルーティング方式が原因で反映されないことがあります。Configを使っている場合は、対象ドメインに適用されるルールと、より広い条件のルールとの順番を確認してください。

Configを選んだのに全部Proxy経由にならないのはなぜ?

Configは構成内のルールに従います。Configを選んだこと自体が、すべての通信をProxyへ送る指定ではありません。Configで現在選択中の構成を確認し、該当するルールと最後のFINALを調べてください。

Proxyに切り替えたら、ルールは無視されますか?

Proxyはルール分岐を確認するための選択肢ではありません。比較中は現在値を記録し、テスト後にHome → Global Routingから通常使うConfigへ戻してください。

Connectedなのにページが開かないときは?

同じURLで再現するか確認し、Global Routing、Configの選択状態、対象ドメインに一致するルールの順に調べます。Connectivity Testの数値だけで原因を決めず、DNSやネットワークも切り分けてください。

設定を変更する際は、元の値と変更内容を記録し、一度に複数の項目を変えないことが大切です。方式の比較が終わったら通常の設定へ戻し、実際に使う宛先で再確認してください。Shadowrocketのアプリ購入と接続サービスは別のものです。この記事の操作は、ご自身で用意した有効な接続設定を使用することを前提としています。

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